なぜ？看護師が診療情報管理士を取得しやすい理由

看護師が取得するメリット

資格を取得するには指定校を卒業もしくは通信教育を修了し、その上で毎年2月に行われている試験を受ける必要があります。通信教育では基礎課程を1年、専門課程を1年の合計2年間のカリキュラムが組まれていますが、看護師のように医療系の国家資格を持っている人は基礎課程が免除されるため、専門課程を学ぶだけで受験資格が与えられます。受講期間は通常の半分である1年、学費も1年分なので、短期間かつ安価に資格を取得できるでしょう。
とはいえ、仕事と勉強の両立は大変です。勉強時間を確保するのも簡単ではないでしょう。特に、家庭を持っている人や子育て中の人は仕事だけでなく家事や育児にも追われ、自分の時間を確保することすらままなりません。負担が大きいことに躊躇し、取得を諦めてしまう人もいます。しかし、看護師の資格を持っていれば基礎課程が免除され、専門課程のみの受講となります。勉強の幅が狭くなり、期間や受講料も半分になるので、諦めていた人もチャレンジしやすいでしょう。

就職・転職に役立つ

看護師のスキルアップといえば認定看護師や専門看護師が一般的ですが、診療情報管理士もスキルアップの1つとして評価されます。
就職・転職活動では勉強に対する姿勢や向上心なども見られるため、難易度が高い診療情報管理士を取得していれば、就職・転職活動を有利に進められるでしょう。

活躍の場

診療情報管理士の大半は医療機関、特に病院に勤務しています。病院の中でも特に需要が高いのが、患者が多い総合病院です。総合病院では医事課や診療情報管理室などの事務部門に配属されることが多いようです。規模の大きい病院では診療情報管理士が複数名勤務しているため、診療科ごとに業務を分担しています。負担も少なく、人数もある程度確保されているため、パートとして働いている人もいます。
数が少ないとはいえ、クリニックで働いている診療情報管理士もいます。基本的な業務は病院と同じですが、そもそもスタッフの人数が少ないので、診療情報管理士の仕事だけでなく様々な業務を任されるケースが多いようです。
医療事務を請け負う民間企業で派遣として勤務している診療情報管理士もいます。この場合も基本的な業務は病院と変わりません。
他にも、監査法人やIT企業で医療ソフト開発のシステムエンジニアとして働く人もいます。