難易度が高いといわれている診療情報管理士の試験ですが、合格に結び付けるためにはどうやって勉強を進めていけばいいのでしょうか。
平成28年度は53.1%、平成29年度は44.5%、平成30年度は66.3%、と近年の合格率は60%前後で推移しています。数字だけを見るとそこまで難易度が高いように思いませんが、暗記量が多く持ち込みが禁止されているので、想定しているよりも難しいようです。
合格ラインが明確に発表されているわけではないので推察しかできませんが、大体60%以上の得点があれば合格できる、といわれています。
働きながら資格取得を目指す場合は通信教育を受講することになります。通信教育の教材やカリキュラムは試験に合わせてかなり細かく設定されているので、とても効率よく勉強できるでしょう。モチベーションを維持できればスムーズに勉強を進められます。
試験は持ち込みが禁止されているので、勉強した内容を暗記しておかなければなりません。それに過去問も存在しないため、自分で問題集を選んで準備する必要があります。暗記しやすいと感じるテキストや問題集で勉強を進めましょう。
重要なポイントや図、表を直接テキストに書きこむと要点がわかりやすくなります。後から見返す際にも役立つでしょう。間違えた問題にマークを付けておくと苦手な分野が一目でわかり、その部分を重点的に復習できます。
診療情報管理士がデータを分析・管理する際はICD(国際統計分類)を用います。ICDは病気や傷害の状態をアルファベットと数字のコードで表したものですが、語呂合わせなら単なる文字列としてではなく、視覚的なイメージを加えた記憶として頭に残せるので、スムーズに覚えられます。
医療系の資格の参考書はたくさん出版されていますが、診療情報管理士の参考書はそこまで多くありません。しかし、以下に紹介している参考書なら最新の診療情報管理の基礎知識だけでなく、仕事のノウハウや試験対策も詳しく解説されているのでおすすめです。一度目を通しておいてください。
診療情報管理士の試験は過去問が公開されていません。しかし、よく出題される問題や予想問題を中心に構成されている模擬試験を解けば自分の得意分野・不得意分野を把握できます。時間配分のシミュレーションもできるので、試験の1週間くらい前から重点的に繰り返し解くようにしましょう。